Female urinary system
女性の排尿トラブルとしては、過活動膀胱、膀胱炎、腹圧性尿失禁などが考えられます。当院では、患者様の症状を見極めたうえで、必要な検査を行って診断に繋げていきます。排尿障害でお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。
主な診療
主な症状
など
主な疾患
過活動膀胱
自分の意思とは関係無く勝手に膀胱が収縮してしまう病気です「急に我慢できないような尿意が起こる」、「頻繁に尿意をもよおす」、「我慢できずに尿が漏れてしまうことがある」などの症状が起こったときは過活動膀胱の可能性があります。問診を行うとともに、膀胱の状態を調べるためのエコー検査や尿流測定などを行い診断いたします。治療は内服薬や低周波治療を行います。以上の治療で治らない方にはボトックス膀胱内注射が有効な場合があります。
膀胱炎
年齢を問わず罹患しますが、若い方にも多く見られます。女性の外陰部にいる細菌が尿道から入ってくることが原因ですが、通常は菌が入っても膀胱の感染防御機構が働いてくれます。しかし、ストレス、疲労、体調不良、冷え症、尿を我慢し過ぎた、1日の尿量が少ない、不潔な性行為などの要因が重なると膀胱炎になることがあります。主な症状としては、排尿痛、排尿時違和感、頻尿、残尿感、下腹部痛、血尿、混濁尿、強い尿臭などがあります。検尿と膀胱炎を起こしやすい病気がないか確認するためにエコー検査を行います。
腹圧性尿失禁
お腹に強い圧力が掛かったときは、骨盤底筋が膀胱と尿道を支えてくれるので、通常は尿道がきちんと締まります。これによって尿が漏れることは無くなるのですが、加齢で骨盤底筋が弱くなったり出産で傷んだりすると、尿道をうまく締められなくなり、尿漏れを起こしてしまいます。このような病気が腹圧性尿失禁です。咳をする、くしゃみをする、笑う、走る、テニスやゴルフなどのスポーツをする、重い物を持ち上げる、坂道や階段を昇り降りするといった動作をした時に起こります。決して珍しい病気ではなく、40歳以上の女性の4割以上が経験しているとも言われます。
過活動膀胱のボツリヌス療法
ボツリヌス療法は、膀胱の筋肉を緩める薬(A型ボツリヌストキシン)を膀胱壁に直接注射する治療です。
過活動膀胱や切迫性尿失禁の患者様で、行動療法や通常の薬物療法を行なっても効果が無い、または薬剤の副作用のために治療継続出来ない場合の治療法です。米国や欧州など世界では広く行われている治療で、日本でも国内の治験を経て2020年4月に健康保険が適応となりました。
当院でも外来での治療として導入しておりますので、過活動膀胱でお困りの方は是非ご相談ください。
過活動膀胱の主な症状
尿意切迫感
がまんできないような強い尿意が突然起こる症状で、過活動膀胱の患者さんでは必ずみられます。
切迫性尿失禁
強い尿意が突然起こり、トイレに間に合わず漏らしてしまう
頻尿
1日に8回以上排尿する、夜寝ているときにおしっこがしたくなり目が覚めてしまう
治療について
過活動膀胱、神経因性膀胱は、膀胱の筋肉が異常な収縮を生じることで起こります
ボツリヌス療法で、膀胱の筋肉をゆるめ、異常な収縮をおさえます。
治療には膀胱鏡を使用し、異常な収縮が生じている膀胱の筋肉に、細い針で20~30ヵ所、直接薬を注射します。
注射は10~20 分ほどで終了します。注射による痛みを緩和するために局所麻酔を使用できます。
治療の効果
効果は通常、治療後2~3日であらわれ、過活動膀胱では4~8ヵ月、神経因性膀胱では 8~11ヵ月にわたって持続します(効果の程度や持続期間には個人差があります)。
効果がなくなってきたら、あらためて治療が必要となる対症療法です。
治療から3ヶ月経過していれば、再投与が可能です。
副作用について
排尿困難、尿路感染症、尿閉が起こることがあります。
治療後に副作用が出た場合は、速やかにご連絡ください。
ボツリヌス療法が受けられない方
下記については医師にご相談下さい
尿路感染症にかかっている方ボツリヌス療法を受けた経験がある方 そのとき治療した病気の名前、治療時期、投与量をわかる範囲で医師に伝えてください。
現在、なんらかの薬を使用している方(市販薬を含む) 一部の抗生物質や筋弛緩薬、精神安定剤など、ボツリヌス療法 と同時に使用する場合は注意を要する薬があります。 また、抗血小板薬・抗凝固薬を服用中の方は、注射による出血を防ぐため、薬の飲み方を調整する場合があります。
慢性的な呼吸器の病気(喘息など)がある方
治療後にご注意ください
費用について
ボツリヌス毒素膀胱壁注入療法
約50,000円(3割負担)