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こどもの泌尿器

Children's Urinary System

こどもの泌尿器について

小児の泌尿器科では、尿が作られる腎臓、尿が体の外に排泄される際の通り道である尿管、膀胱、尿道、さらには精巣や陰茎などの病気を主な対象としています。これらの検査や治療の際には、成人と同じような手法で行われるものもありますが、異なった治療が必要となることもあります。お子様の包茎や性器の痛み、頻尿をはじめ、気になる症状が見られた際は、お気軽にご相談ください。外来でよく診るこどもの泌尿器科疾患には、
以下のような疾患があります。

  • 亀頭包皮炎(おちんちんの先が赤い、膿がでる)
  • 包茎(おちんちんの皮がかぶっている)
  • 夜尿症(おねしょ)
  • 停留精巣(たまたまが降りていない)
  • 陰のう水腫(陰のうがふくらんでいる)
  • 急性陰のう症(陰のうが腫れて痛い)

こんな症状はご相談ください

  • おちんちんを痛がる、痒がる
  • おちんちんの先が赤く腫れている
  • 陰のうやたまの様子がおかしい
  • 小学校に上がったのに、おねしょが治らない

主な疾患

亀頭包皮炎

亀頭と包皮に間に発生する感染症です。陰茎の発赤、疼痛、時に排膿が認められます。抗生物質内服や、抗生物質含有の軟膏で治療します。

包茎

包皮口が狭いため、亀頭が露出できない状態です。
包皮は、乳幼児期の外尿道口の保護する機能があります。95%以上の男児は、思春期までに亀頭露出が可能になります。治療方針は、小児の無症状の包茎については、無理に治療は介入しない。包皮炎を繰り返す、包皮口が強度な狭窄で包皮が風船状に拡張する、嵌頓包茎などは手術適応になります。
手術方法は、主に背面切開術、環状切除術があります。

夜尿症

5歳以降で、1か月に1回以上の夜尿が3か月以上続く場合を夜尿症と診断します。有病率は、5歳で15%、10歳で5%、15歳以上で1-2%とされています。 診断は、尿検査、排尿日誌、飲水記録、身体診察、病歴などで行います。
治療には以下のようなものがあります。
生活指導:
日中に十分な飲水、夕食後は水分制限(コップ一杯程度まで)
行動療法:
夜尿がない日が続いたらご褒美など
薬物療法:
第一選択として抗利尿ホルモン製剤(ミニリンメルト)その他、抗コリン剤、三環系抗うつ薬
アラーム治療:
尿をセンサーで感知して、音や振動で気付かせる装置を使用

停留精巣

精巣が正常の陰嚢内存在せず、本来の下降経路の途中にとどまっているものです。
体温より2-4℃低い陰嚢内の環境が最適とされており、停留精巣の場合は無精子症や悪性化のリスクが高くなります。 治療は手術療法(推奨時期は1歳前後から2歳ごろ)となります。

陰のう水腫

精巣を包んでいる固有鞘膜腔内に腹水が貯留している状態です。
2-3歳頃まで経過観察し、焼失なければ手術を検討します。

急性陰のう症

突然起こる陰嚢の疼痛、腫脹を来す病態です。
以下のようなものがあります。
  • 精巣捻転・・・緊急手術が必要です。
  • 精巣・精巣上体垂捻転
  • 精巣上体炎
  • 特発性陰嚢浮腫